「メバルに癒されてVol.3」

執筆者:三沢義将(みさわよしまさ)

前回の掲載から、既に10か月が過ぎており、時間の過ぎる速さに驚きが隠せません。

私の住む「秋田県八峰町」は、ここ数年で海の状況が大きく変わってきています。漁港の工事による変化、日本全体を襲った「爆弾低気圧」による海底の変化など、その年の環境によりメバルが釣れるポイントにも変化が起きています。
昨年まで爆釣だったポイントが、今年に入ってからさっぱり釣れなくなったり、その逆で今年になって釣れるようになったポイントもいくつか出てきました。
サイズに関係なく、メバルの「ツン、ツツツン」という引きは、そんな新たなポイント探しの楽しみでもありますよね。親指サイズのメバルであっても、新スポットで釣れた時は本当にうれしいものです。

釣りを続けていると、どうしても大型の魚を釣りたいという欲求から、小型サイズの魚に対する感謝が薄れていきます。中には、小型の魚を海に帰すでもなく、持ち帰るでもなく、ただただ放置している人も見かけます。
魚釣りは人間の欲求を満たすために行うものになりつつありますが、小型であれ大型であれ命があることに変わりありませんから、釣れた時には感謝の気持ちをもって接したいものです。そういうところが、釣りのマナーにもつながっています。

プロの釣り師は、釣れない時に釣れた魚が小型でも、そのプロセスを楽しみます。大きいサイズが欲しいと願うのが悪いわけではなく、小さい魚であっても釣れるまでのプロセスを楽しみ、毎回新鮮な気持ちで釣りを楽しむようにしましょう。

ちなみに、八峰町周辺の足場の良い漁港では5~15cmサイズがアベレージです。小型中心の釣りになりますが、一回一回の釣りを、そして魚の引きを楽しむことが大切ですね。

執筆者:三沢義将(みさわよしまさ)
1978年生まれ。秋田県在住(北海道出身)。
秋田県(八峰町)でルアーフィッシングを始め、メバルの愛らしさと、力強さにぞっこんのメバルアングラー。
本業は独立系FP(ファイナンシャル・プランナー)兼3児の育メン。
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